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千駄木で森鴎外の「遺言書」公開 オリジナルしおりのプレゼントも

現在公開中の森鴎外の「遺言書」の現物

現在公開中の森鴎外の「遺言書」の現物

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 千駄木の森鴎外記念館(文京区千駄木1)で現在、森鴎外の命日「鴎外忌」(7月9日)に合わせ鴎外の「遺言書」の現物を公開している。

「鴎外忌」に進呈される「オリジナルしおり」

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 森鴎外は、30歳だった1892(明治25)年から1922(大正11)年に60歳で亡くなるまで30年間を千駄木の観潮楼で過ごした文京区ゆかりの文人。同館では命日となる「鴎外忌」を含む毎年7月に、1カ月にわたり鴎外の「遺言書」の現物を展示している。

 「鴎外忌」当日には、特別展を鑑賞した人を対象に「オリジナルしおり」を進呈する。しおりは、雑誌「スバル」の創刊号の裏表紙に浅井忠が描いた森鴎外の似顔絵を配した限定品。森鴎外の「遺言書」の一節が引用されている。

 森鴎外の「遺言書」は親しい友人であった賀古鶴所が、病床の鴎外が亡くなる3日前の7月6日に口述した言葉を聞き書きしたもので、末尾には鴎外の名に並んで「賀古鶴所 書」と記されている。

 森本副館長は「遺言書」の解釈はさまざまとしながらも、「公の人、軍人、文人などさまざまな顔をもった鴎外が、最後は一個人として死にゆきたいという思いも読み取れる。この機会にぜひ一度見てほしい」と話す。

 開館時間は10時~18時(最終入館は17時30分)だが、9月までの毎週金曜日は20時まで開館。観覧料は7月12日までの特別展「谷根千“寄り道”文学散歩」会期中は一般=500円(中学生以下無料)。17日から始まるコレクション展「鴎外を継ぐ-木下杢太郎」は一般=300円(中学生以下無料)。13日~16日は展示替えのため休館となる。オリジナルしおり進呈は7月9日のみ。

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