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弥生美術館で企画展「谷崎潤一郎文学の着物を見る」 ネットで資金支援募る

「谷崎潤一郎文学の着物を見る」展 イメージ

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 弥生美術館(文京区弥生2、TEL 03-3812-0012)で3月31日から、企画展「谷崎潤一郎文学の着物を見る~アンティーク着物と挿絵の饗宴(きょうえん)~」が開かれる。開催に先立ち現在、クラウドファンディングを通じて資金支援者を募集している。

谷崎の妻・松子が着ていた着物を再現

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 作家・谷崎潤一郎の、時代の枠組みにとらわれない個性を若い世代にも知ってもらうことを目的に、「谷崎をビジュアル的に紹介する展覧会」として企画する同展。展示内容は、谷崎作品の登場人物や小説のモデルとなった実在の人物が着ていた着物を再現した展示と、挿絵の展示が中心。

 アンティーク着物を好む女性の間でバイブルとして読まれているという「細雪」から、物語のモデルとなった谷崎の妻・松子とその姉妹の写真を基に忠実に再現した着物や、「痴人の愛」から主人公ナオミが学校へ通う時の女学生スタイルの着物を再現して展示する。出展数は約30点を予定。

 挿絵の展示内容は、中央公論新社から「細雪」の原画約10点を借りて展示するほか、数点の原画と当時の口絵やパネルなど、約100点を予定する。

 企画展開催に向け、着物や小物(じゅばん・帯ひも・帯枕・三河芯など)の調達、着付け師の手配、着物の仕立て直しなどに発生する費用と、挿絵の著作権使用料、保険料などの費用に充てる資金の調達を目的に、サイバーエージェントが運営するクラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で支援者を募っている。目標金額は50万円。

 出資額に応じたリターン品は、展覧会のチケットをはじめ、同館近くのアンティーク着物の販売・レンタルを行う「Ponia-pon(ポニアポン)」での着物コーディネート相談、イベントへの招待券、手拭いやピンバッジ、ボールペンなどオリジナルグッズの詰め合わせセットなどを用意する。募集締め切りは3月18日18時。

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