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お茶女生が「地理×お茶の水女子」出版 「タモリ倶楽部」に出演も

ポスターを手にする学生ら

ポスターを手にする学生ら

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 お茶の水女子大学(文京区大塚2)の授業から誕生した冊子「地理3月増刊地理×お茶の水女子」が出版されて1カ月がたった。

冊子デザインは学生案を採用した

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 同大准教授の長谷川直子さんが担当する「環境地理学演習I」講義から生まれた同冊子。講義を受けた18人の学生らが、地理学の視点を織り交ぜながら、マップと共に原宿・表参道の街を紹介する内容となっている。

 長谷川さんは「今回のような地誌的視点を取り入れた旅行ガイドを制作する同講義は今年で3年目」と話す。今回は、「学内競争予算を獲得できたこと」「これまでバラバラだったエリアを講義として1カ所に統一したこと」などの条件がかさなって出版に至ったという。

 原宿・表参道を選んだ理由については、「普段はおしゃれな街として注目を集めるが、地理の視点から見られることはめったにない街だと思った。そんな街を地理学の視点から見ることで、一般の人に興味をもってもらうきっかけになるのではと考えた」と話す。

 出版後は「賛否両論さまざまな意見をいただいた」と長谷川さん。学生ならではの視点への評価や企画や完成度を疑問視する声など、さまざまな意見が寄せられたという。

 テレビ朝日制作の深夜番組「タモリ倶楽部」(4月1日放送分)への出演が決定するなどの反響もあり、「地理学を一般に広めたいという役割は果たせているのでは」と笑顔を見せる。

 冊子の編集に参加した同大2年の小野日菜子さんは「現在も賛否両論さまざまな意見をいただいているが、私は今後も未熟な地理学生として、真剣に授業・日々の生活から学べるものを一つずつ吸収していきたい」と話す。

 同3年の飯田綾子さんは「(編集を通じて)まだまだ地理に詳しくないとを実感した。地理は、経済、自然、歴史など、さまざまな分野と結びついている学問なので、今後も満遍なく学んでいきたい」と意気込む。

 長谷川さんは「これまで地理学には男性的イメージもあり、女子目線で地理を楽しむ企画があまりなかった。あえてそういった『地理女子ワールド』を展開して、一般の人にも地理学に興味をもってもらえるようなきっかけを今後も作っていければ」と話す。

 価格は1,600円。

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