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文京の伝統工芸を体験 根津・不忍通りふれあい館でイベント

「『来て見て体験』文京の伝統工芸」のメーンビジュアル

「『来て見て体験』文京の伝統工芸」のメーンビジュアル

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 文京・根津の不忍通りふれあい館(文京区根津2)で7月15日・16日、「『来て見て体験』文京の伝統工芸」が開催された。

作品を手に、参加者の頼本健司さん

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 同区伝統工芸会に所属する職人が月替わりで講師を務め、制作過程の実演や体験会を行う同イベント。東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、ものづくりに関心のある区民や国内外からの観光客の誘致と、伝統工芸品の魅力発信のために区が主催する。

 4回目の開催となる7月は、江戸末期(安政年間)創業の高橋工房(文京区水道)・六代目版元として技術継承する高橋由貴子さんが講師を務め、「多色刷り木版画の和とじ帳制作」を体験した。

 ネット検索でイベントを知って参加したという区内在勤の頼本健司さんは「以前、動画サイトで外国人の方が本格的なバレンを使うシーンを見てから木版画が気になっていた。勤務先からも近い場所で本格的な刷り体験ができるのはうれしい」と話す。

 高橋さんは、教育現場での浮世絵紹介や技術指導をはじめ国内外で伝統木版画普及に努める。「江戸木版画は文化隆盛の時代が生んだ町民文化の最高の財産。江戸時代の出版社に当たるのが版元で、浮世絵は版元が時流を先取りして企画を立て、絵師・彫師・すり師を決め、紙や板を調達して分業体制で製作する庶民のための情報紙だった。木版の技術は道具や紙も含め当時の手法と同じ。この技術を若い人に伝承しなくては」と意気込む。

 次回は8月19日・20日。「金属の技を楽しむ」をテーマに、貴金属装身具の制作実演と「銀線でストラップ作り体験」を予定する。

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