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文京・千石に四川家庭料理「中洞」 コンセプトは「百回食べても飽きない」

四川家庭料理「中洞(なかほら)」

四川家庭料理「中洞(なかほら)」

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 文京区千石に8月27日、四川家庭料理「中洞(なかほら)」がオープンした。

店主の中洞新司さん・麻衣子さん夫婦

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 神楽坂の人気四川料理店「芝蘭(ちぃらん)」の料理長を務めた中洞新司さんが独立開業した同店。メニューを開くと最初に目に入る「当店の四箇条」の4つ目に書かれているのが「百回食べても飽きない」だ。

 文化や風土が育てた味を学ぶために四川省に1年半、語学留学の傍ら現地の店で修業も重ねたという中洞さん。「四川料理と聞くと『辛い』と思う人がほとんどだが、実は辛くない料理もある。辛さの強い四川料理の多くは塩分も糖分も化学調味料も多量に使われていて、インパクトはあるが飽きてしまう。化学調味料を使わず、塩分も控えめにして、毎日食べても飽きない味を目指している」と話す。「(うちの料理は)食後に喉が乾かないとおっしゃるお客さまも」とも。

 開業に当たり当初は回転率の良いビジネス街での出店を考えていたが、思うような物件に出合えず、自転車で空き店舗を探していたところ、千石駅前でばったり知人の高山陽介さんに遭遇したのが同所に店を構えたきっかけ。千石で学習塾「わでかくらぶ」を営む傍ら地域活動などを行う高山さんが「『それなら千石においでよ』と気軽に発した一言で心が動いた」と中洞さん。高山さんが地域活動仲間で「文京子育て不動産」を営む高浜直樹さんを紹介して話が進み、「子育てにやさしい街・千石」での開店につながった。

 妻の麻衣子さんは「我が子も1歳4カ月。店は入り口に階段もあって完全なバリアフリーではないが、幼児椅子や食器などを活用して頂いている。子育て中の家族などが気軽に訪れてくれるのはうれしい」とほほ笑む。

 「おしゃれすぎない、雑多な清潔感を目指している」という店内には、「四川に留学中、近くにパンダの研究基地があり好きになった」という中洞さんが手掛けたパンダの壁画が施されている。メニューのイラストも「レシピのメモ書き」から描き起こした自作だ。

 営業時間は11時~14時30分、17時~21時45分。月曜定休。

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