文京地域のギャラリーマップ「美術と文化の散歩道 音羽～関口・目白台・水道～後楽」が6月1日、完成した。

ギャラリーマップ「美術と文化の散歩道」を手にする高橋由貴子さん

　マップを手がけたのは、文京・江戸川橋の伝統木版画工房・高橋工房（水道2、TEL 03-3814-2801）。表紙に古地図をあしらった同マップは、A3サイズの「DM折」で制作した。DM折とは、用紙を二つ折りしてから巻三つ折りにする折り方。仕上がりサイズは100mm×210mm。日本語版と英語版の2種類がある。マップ内では、A3サイズの地図と合わせ同地域のギャラリーやカフェなどを紹介する。

　「工房が東京都指定観光案内窓口の認定を受けたことをきっかけに取り組んだ。4月に観光PR動画『神田川沿いを歩けば』を制作してホームページに掲載したが、実際に地域を歩いて楽しんでほしいと、地図の配布を思いついた」と話すのは、同工房社長の高橋由貴子さん。「一店一店、足を運んで主旨を説明し、賛同してくれた店を掲載した」と振り返り、「今後は情報をさらに増やして再版する予定もある」と話す。

　同マップは高橋工房のほか、掲載店などで無料配布する。掲載および配布店は以下の通り。関口エリア＝ヒロマートギャラリー、ユカイハンズギャラリー、Takashi Somemiya Gallery、Gallery NIW、Gallery Field（以上、関口1）。水道・音羽エリア＝WAITINGROOM、GALLERY MISHO、高橋工房・道のギャラリー（以上、水道2）、ギャルリー亜出果（水道1）、音羽画廊（音羽1）。

　高橋さんは「神田川に沿うように庭園や歴史的建造物もあれば、博物館や小さなギャラリーも点在する。『美術と文化の散歩道』を味わってもらえたら」と呼びかける。