
認知症の当事者や家族、地域住民、医療福祉関係者らが一緒にタスキをつなぎながらまちを巡る「RUN伴(ランとも)文京区2025」が11月16日、区内各所で行われる。
RUN伴は、認知症になっても優しいまちを目指す地域をつなぎ、社会を変える大きな力にする」をミッションに、「認知症フレンドシップクラブ」が主催する全国規模のイベントとして2011(平成23)年に始まった。文京区は2017(平成29)年から参加し、今回で6回目となる。文京区では「ごちゃまぜで誰もが暮らしやすい地域をつくる」をモットーに、介護事業所だけでなく、企業や学校も運営に関わり、多様な背景を持つ人々が参加する。当事者や支援者という垣根を取り払い、「お互いさま」の精神で助け合える地域づくりを目指しているのが特徴。
当日は、元町ウェルネスパーク(文京区本郷1)を起点とし、西コースと東コースの2つのコースを設定する。ランナーは最大3キロの各区間をリレー形式で走り、10キロのまちを巡る。
タスキリレーの拠点では交流イベントも行う。専門相談員による出張相談会をはじめ、認知機能検査、血管年齢測定、脳の健康チェックなどを体験できる。昨年好評だったという手打ちうどんの提供や、脳を活性化する運動プログラムの体験など「気軽に楽しめる」企画を多数用意する。
実行委員の竹形誠司さんは「誰でも長生きすれば高齢者になる。自分や家族の人生について考える機会になれば」と参加を呼びかける。
開催時間は10時~15時。現在、当日区内を巡るランナーと本部や各拠点をサポートするボランティアを募集している。