
東京ドームシティ(文京区後楽1)など東京の北東エリア(文京区、千代田区、中央区、台東区)を舞台にした国際芸術祭「東京ビエンナーレ2025」が10月17日に始まった。
同芸術祭は、東京のまちに国内外から多様なアーティストやクリエーターが集結し、まちに深く入り込み、地域の人々と一緒に作り上げていく、2年に1度の国際芸術祭。3回目の今回は、「いっしょに散歩しませんか?」をテーマに、国内外39人のアーティストが参加する。
文京区内では東京ドームシティが会場になった。長さ100メートル以上のデジタルサイネージには村山悟郎さんの映像作品「生成するドローイングーリボン状の系列」が映し出された。これらは「東京ドームシティ アートプロジェクト」の一環で、2022年から東京ドーム、東京芸術大学、東京芸術大学芸術創造機構の3者が進めてきた。
村山さんは「東京ドームシティのリボンビジョンは、国内ではとても珍しいディスプレー形式で、長さが100メートル以上もある。これを活用して、絵巻物状のドローイングのプロセスを提示する映像作品の上映を構想した」と説明する。
東京ドーム興行企画部エリアマネジメントグループの後藤芳之輔グループ長は「若手アーティストの活躍の場を設け、本物のアートに身近に触れる機会を創出している。壮大なデジタルアートを、ぜひ体感してほしい」と呼びかける。
会期中、「アートマップ」を手に、作品を巡るだけでなく、「まちに潜む面白い情報」を探す企画も用意する。
12月14日まで。
東京ドームシティを含む6エリアの展示は無料。拠点展示会場の東叡山寛永寺(台東区)とエトワール海渡リビング館(千代田区)は有料。前売り券(2会場共通)は、一般=2,500円、学生=1,500円。一般(2会場共通)=一般2,900円、学生1,700円。