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文京区、チケット詐欺防止の啓発動画制作 5者連携で全国発信

ピーポくんとジャビットが共演する啓発ドラマの撮影の様子

ピーポくんとジャビットが共演する啓発ドラマの撮影の様子

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 文京区が11月25日、チケット不正転売・詐欺の被害防止を目的とした啓発動画「くらしのSafety そのチケット本当に大丈夫?~東京ドームにやってきた日の物語~」を公開した。警視庁富坂警察署、読売新聞社、読売巨人軍、東京ドームと連携して制作した。

詐欺師に迫るジャビットとピーポくん

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 ネットやSNSを介したチケット詐欺の被害相談が相次ぐ中、東京ドームの所在地である文京区の地域特性を生かし、全国へ防犯意識を広げようと5者が協働で取り組む。

 番組は10分の本編のほか、1分15秒のダイジェスト版、15秒のショート動画を用意。本編では、来場者がSNS上でチケット詐欺に遭いかけるストーリーをシナリオ形式のドラマで描き、区内の防犯ボランティア大学生が出演する。文京区長、富坂警察署長、東京ドーム社長、読売巨人軍監督の4者がそれぞれの立場から不正転売や詐欺への思いを語るメッセージも収録した。警視庁の「ピーポくん」と読売巨人軍の「ジャビット」が共演する場面も盛り込み、幅広い世代が楽しみながら学べる内容にした。

 公開に先立ち、11月23日に東京ドームで行われた「ジャイアンツ・ファンフェスタ2025」で先行上映した。会場のビジョンでショート動画を流し、来場者に不正転売チケットの購入防止を呼びかけた。

 制作を担当した防災危機管理課の坂田亮介さんは「最もこだわった点は『協働』。自治体・警察は治安悪化を防ぎたい、東京ドーム・読売巨人軍は詐欺を根絶したいという課題が一致し、自然に連携が生まれた」と振り返る。「今回を一度きりの特例ではなく、再現性のある協働モデルとして確立し、他の課題にも生かしていきたい」と力を込める。

 成澤廣修区長は「今回の番組は、関係機関の協力により実現した文京区らしい官民連携のかたち。安心して楽しめるまちづくりのため、今後も地域一体で防犯意識の向上に努めていく」と話す。

 同番組は区公式ユーチューブや文京区民チャンネル、各機関の公式SNSで視聴できる。

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