東京ドームシティ(文京区後楽1)プリズムホールで2月5日から、国内最大級のランの展示・販売会「世界らん展2026-花と緑の祭典-」が開催される。
今回で36回目を迎える同展。会場には1000種以上、100万輪のランを並べる。今回は会場レイアウトを大幅に変更。「来場客が自由にゆったりと楽しめる空間を意識した」という。入り口の「オーキッド・ゲート 2026」から、泉のようにランが降り注ぐ「オーキッド・テラス」へと続き、中央の「オーキッド・パレス」には「日本大賞」の受賞花を展示する。
コンテストは「日本大賞審査部門」「フラワーデザイン部門」の2部門で実施。今回、世界らん展を次の世代に伝えていくためには若い世代の参加が重要と考え、フラワーデザイン部門に中学生・高校生を対象とした「中高生の部」を新設した。学業がある学生の負担を減らすため、日本フラワーデザイナー協会などが期間中の作品メンテナンスをサポートする仕組みも整えた。
会場では、華道家・假屋崎省吾さんやフラワーアートデザイナー・志穂美悦子さんによる作品展示も行う。カフェコーナーはパティシエ・辻口博啓さんが監修するスイーツを提供。ラン科の植物であるバニラを使い、「視覚だけでなく味覚など五感でランを感じられるようにする」という。併せて、国内外のランや園芸用品を販売する「花と緑のマーケット」も展開する。
同展組織委員会の渡辺大之さんは「フラワーデザイン部門中高生の部は、世界らん展の歴史の中で初めて生徒のみを参加対象としたコンテスト。予想を超える応募があり、関心の高さを感じた。将来、業界を担う人たちになると信じている」と期待を寄せる。会場レイアウトについても、「美しいランを楽しめるよう工夫した。7日間限りの景色を楽しんでほしい」と呼びかける。
開催時間は10時~18時(6日・10日は20時まで)。入場料は、前売り=2,100円、当日=2,300円ほか。2月11日まで。