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千駄木に念珠専門店 これまでにない色合いの念珠を提案

店主の市原ゆきさん

店主の市原ゆきさん

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 文京区の千駄木駅近くに1月23日、念珠専門店「hiiragi(ひいらぎ)」(文京区千駄木2、TEL 03-5809-0013)がオープンした。運営はペンネンノルデ(千駄木2)。

いろとりどりの念珠

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 「人生の節目に出会う装飾小物とジュエリーを」と、市原ゆきさんが開いた同店。念珠のうちでも片手念珠と呼ばれる、仏教の宗派・用途問わず使える略式の数珠を取り扱う。

 「いざ念珠を買おうと思ったとき、欲しいものがなかった。一生使うものなので、本当に気に入ったものが欲しいと思ったことが出発点」と市原さん。それまで念珠に関する知識は特に無かったというが、「調べてみると、片手念珠は配色のタブーなどがないことが分かった」と話す。

 前職で訪ねていた宝石の研磨工場で、念珠の穴開け作業しているところを見掛け、「配色を自由にできるのにどうしてあまり種類がないのかと聞いたところ、『提案してみたら』という声が返ってきた」。その声に後押しされ、「いざ念珠の製作に携わるさまざまな職人さんを訪ねてみると、皆さん協力的で実際に商品化することができた」と話す。

 念珠のデザインは市原さんが手掛ける。「弔事にも使うものなので、あまりデザインしすぎてしまってもいけない。一生使うものなので、何十年たっても使い続けられるデザインに」と市原さん。

 商品は、玉と房の色合わせごとに「紅梅」(1万5,000円)、「曙」(1万7,000円)、「虹」(2万円)など基本となる10種をそろえるほか、同店開店のタイミングで販売を始めた子ども用の念珠「こどねん」(8,000円)、玉と房を自分で選ぶことできるオーダー形式のものなど。そのほか、念珠を入れるための「座具」(2,500円)、活版印刷の「朱印帳」(1,800円)なども取り扱う。「買っていただいた後こそ、良いお付き合いができるように」とアフターケアにも応じる。

 「念珠は弔事などで使うのはもちろん、パワースポットに持っていくことで良い気をためることができるといわれていたり、昔からお守りとして使われたりしてきた。東京に住んでいる20~30代の若い人たちに、そうしたエピソードを伝えることで、古い文化に少しでも興味をもってもらえれば」と話す。

 「谷根千地域は東京の中でも有数の寺町。お寺をはじめ、地域の独特の寺町文化みたいなものを好きだと思ってもらう、興味をもってもらう。その入り口にもなれたら」とも。

 営業時間は10時~17時。日曜・月曜・祝日定休。

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