文京・千石の居酒屋「和(NAGOMI)」(文京区千石4)が12月1日で12周年を迎える。

牛カツが看板メニューの同店。席数は7席。低温調理でローストビーフを作り、それをパン粉で揚げる独自の調理法が特徴。客は鉄板で炙(あぶ)て食べるか、そのまま赤身で食べる。

10年ほど前から全国各地の食材を使った地域コラボ企画を続けている。毎月異なる都道府県の食材を使ったメニューを1カ月間提供する取り組みで、これまでに東北、九州、沖縄、四国などの地域と連携してきた。直近では福井県の食材を使ったフェアを開いた。店内には各地の自治体から贈られた表彰状や認定証も飾っている。

2年半ほど前からは子ども食堂も運営する。コロナ禍の影響で食材が余ったことをきっかけに始めたという。一般的な子ども食堂と異なり、社会福祉協議会と連携し、本当に支援が必要な家庭にのみ弁当を届ける形式を取る。店主の赤尾修さんは「普通の人が来てしまうと本当に困っている人に届かない」と話す。チラシと引き換えに弁当を渡す仕組み。

「12年の間に、学生時代から付き合っていた常連客5組ほどが結婚し、子どもを持つ姿を見届けてきた」と振り返る。

メニューは「ローストビーフの牛かつ」(2,000円)、「ステーキ」「すき焼き」(以上3,000円)、「ローストビーフ牛かつと牛たんかつ、肉刺し丼」(4,000円)など。
営業時間は11時~22時30分(土曜・日曜・祝日は21時まで)。火曜定休。