文京シビックセンター(文京区春日1)1階のギャラリーシビックで7月9日から、文京建築会ユースが「まちつぎ -まちの物語をつなぎとめる展-」が開かれる。
同展は「私たちの街に根付く物語、つないでいくべき風景に気を留めていただくきっかけとなれば」と同団体の栗生はるかさんが話すように、「まちつぎ」というテーマを軸に、同団体が関わってきた地域のさまざまな活動事例10編を紹介する。
同団体が継続して取り組む「ご近所のぜいたく空間“銭湯” -地域の記憶のアーカイブ-」、文京建築会による「文京レッドマップ -まちの絶滅危惧種の発見-」、昨年から今年かけ話題となった跡見学園女子大学と文京区による「旧伊勢屋質店活用」など、幅広く地域の活動を紹介する。
同展では5月末をもって廃業した東京最古級の木造銭湯「月の湯」に関する展示も披露され、これまでの活動の道のりや「月の湯」から借りた品々の展示を予定している。栗生さんは「消えゆく地域のかけがえの無い文化資源、貴重な歴史、物語の数々。多くの人に愛されてやまない『月の湯』の記憶を少しでも残せれば」と話す。同団体では今後も継続して「月の湯」の保存・活用を模索するという。
会場では、区内の見どころを絵はがきで募る「文京・見どころ絵はがき大賞」の作品展も同時開催。文京区の形をした展示台に約600枚を展示する。
開催時間は10時~18時。入場無料。今月12日まで。