文京区の文京学院大学本郷キャンパス(文京区向丘1)で12月9日、同大外国語学部1年生が自ら作成した区内47店舗の日英版「お店ガイド」のプレゼンテーションを行った。
同大地域連携型の学習プログラムとして初めて行った同取り組み。学生たちに地域に出てフィールドワークのスキル、物事をチームで進めるスキル、プレゼンテーションのスキルを身につけてほしいと同大が企画した。
10月28日に行われたフィールドワークで外国語学部 の1 年生全273 人が、「良いお店ガイドとは何か」「外国人に対してアピールできるものは何か」を考えながら、文京区内 47 店舗の小売店へインタビュー。その後、編集、英語翻訳を行い、11月18日には同大の留学生を交えて意見交換を行うなどして、ガイドの完成を目指した。
プレゼンテーションでは、それぞれのグループが作成したお店ガイドを互いに発表し成果を共有しながら、意見を交換しあった。総菜店を取材した同学部1年の遠藤ちひろさんは「準備の段階から完成まで、自分たちで役割を決めて進めていくのが大変だった。煮豆や甘露煮など、日本特有のものを英語で説明しなければならず考えることも多かったが、何とか仕上げることができた」と振り返った。
同学部の甲斐田万智子教授は「お店の人からも、学生が店に来てくれるとうれしいという声が聞かれ、地域と学生のつながりを作るという点でも成果があった。今後も地域とのフィールドワークの取り組みは継続していきたい」と話す。
学生が作成した日本語・英語のお店ガイドは、取材先の店に1月に披露する予定。同大広報担当者は「使いたいという店舗にはそのまま使っていただければ。大学としても今後活用方法を検討していきたい」と話す。