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文京で買い物代行ボランティアプロジェクト発足 自宅療養者向けに

買い物代行の一例

買い物代行の一例

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 文京区内で新型コロナウイルス感染症により自宅療養となった方向けに発足した買い物代行を担うボランティアプロジェクト「文京マルキュー応援団」が9月5日、利用者募集を始めた。

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 同団体ホームページの申請フォームに希望を入力することにより買い物を代行するという取り組みで、区内在住の自宅療養者が対象。プライバシー保護等の観点から、フォームへの入力は「ニックネーム(匿名)、届け先地域(町名まで)、初回連絡先、購入希望内容」のみとし、時間帯と配達地域に応じて配達担当を決め、個別連絡により個人間の合意を基に対応する。

 最短で届けるために品目は絞られているが、費用は購入品の実費のみとし、「有志によるボランティア活動」のため配達料などはとらない。

 「文京マルキュー応援団」の「キュー」は、「今『求』めている人に、ゆっくり『休』んでねの気持ちで、『急』いで力を貸す」という同取り組みのモットーを意味する。

 代表の田端三央さんは「幼い子を持つ母親が自宅療養中に亡くなったニュースなどが流れ、怒りや不安を抱えていた時、『ポカリ届け隊』という活動を始めた男性3人のことを知った。ひとりで多くのことはできなくても、それぞれが自分の余裕の範囲内でできることを持ち寄れば、今本当につらい人の助けになるのではないかと考えた」と話す。「オープンチャットのつぶやきに共感してくれる人が集まり、オンラインで議論を重ね、2週間程の準備期間を経てリリースに至った」とも。

 共同代表の木村康子さんは「きっかけは区のSNSのオープンチャットで『自宅療養者さんのためにちょっとモノを届けるくらいなら私でもできるのに』という発言を目にしたことから」と話す。「長年暮らしている地域だが交流はほとんどなかった。仕事の忙しさを考えると深く濃い人間関係を求められるボランティア活動は手に余るが、『ちょっと届けるくらいなら』の書き込みに背中を押された」と木村さん。

 配達を担うボランティアメンバーは、初期メンバー6人を含め、現在22人。

 田端さんは「いざという時のための備えが、日頃の暮らしやすさに現れる。コロナ禍が落ち着いても、細く長く続けていく地域共助の入り口に、今、立っていると思いながら取り組んでいる。いざ困ったときにはやせ我慢せず、ぜひ利用してほしい」と呼び掛ける。

 木村さんは「重たい関係づくりではないので、療養者さんには気軽に利用してほしい。その程度ならできそうと思う方には、ぜひ活動メンバー登録を検討していただけたら」と話す。

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