文京シビックセンター(文京区春日1)1階アートサロンで2月20日、区のコミュニティーバス「Bーぐる(ビーグル)」のファン感謝祭が開催された。
2007(平成19)年に運転を開始した「Bーぐる」は区内を循環するコミュニティーバスで、現在は「千駄木・駒込ルート」「目白台・小日向ルート」を各4台、「本郷・湯島ルート」を3台が20分間隔で運行している。「本郷・湯島ルート」は昨年9月に運転開始したばかりで、今回の感謝祭は青色を基調とした新デザインバスのお披露目を兼ねた。
当日は、車両展示や運転席搭乗体験のほか、「B-ぐるが走る風景写真展」、車内で放映している動画「いちようさん」の総集編上映などを行い、200人以上が来場した。子どもたちに人気の運転席搭乗体験は、整理券配布を待つ人が開場前から列を作った。
「Bーぐる」の利便性向上や安定的運営などについて協議するため、区が設置した「Bーぐる沿線協議会」のメンバー有志が「Bーぐる友の会」を発足し、2014(平成26)年度から毎年夏季に「Bーぐる洗車ツアー」を開催していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で同ツアーが2年連続で中止となったことから、代替イベントとして今回の「ファン感謝祭」開催となった。
友の会会長の元田良孝さんは「コロナ禍にも関わらず多くの方々にお越しいただき感謝している。『B-ぐる』は、昨年第3路線が開設され、さらに便利になった。今後も区民の皆さまの便利な足となるよう支援していきたい」と話す。
同会メンバーの沼田洋一郎さんは「企画・準備段階からコロナの感染状況に翻弄されながらの運営で、ペーパークラフト教室や『B―ぐるガチャ』など、今回は実施を見合わせた企画もあった。前日からの雨が残り客足も心配されたが、いざふたを開けてみると開場前から20人以上の行列ができたのはうれしい誤算だった。大勢の子どもたちの笑顔に触れることができ、メンバー一同充実感を味わえた」と話す。
「普段の通勤・通学や日常利用だけでなく、家族での行楽に利用したり、乗車の機会に区内の知らない地域や名所などを知って新たな発見をしたりと、広く活用していただけたら」と沼田さん。「現在は、文豪・森鴎外の没後100年を記念して都立工芸高校3年生がデザインした森鴎外仕様のラッピングバスも運行している。沿線風景写真の投稿も引き続き募集している」とも。
友の会では、今回の「B-ぐるが走る風景写真展」をプロジェクトのキックオフとして、今年一年かけて四季折々の沿線風景を集める予定。SNS上で「#(ハッシュタグ)びーぐる写真」と付記して投稿すると、友の会からダイレクトメッセージが届くこともあるという。