湯島天神(文京区湯島3)で11月1日から、文京菊まつりが開催されている。
1979(昭和54)年から開催され、今年で44回目を迎える同イベント。「文京花の五大まつり」の一つとしても知られている。
境内には、一株から多数の花を咲かせて半円形に仕立てた大作りと呼ばれる「千輪咲」、がけから垂れ下がるような形に仕立てられた「大懸崖(けんがい)」、「盆庭(ぼんてい)」を中心に古典菊の「江戸菊」や「巴錦」など、約2000株を展示している。地域の小中学生が育てた菊も並ぶ。毎年恒例のNHK大河ドラマをモチーフにした菊人形は「鎌倉殿の13人」から3体が作られた。
権宮司(ごんぐうじ)の押見匡純(おしみまさずみ)さんは「並んでいる菊花はどれも高さや鉢の大きさなど、審査の規定をクリアしたもの。花を大きく育てながら規定通りにするのはとても難しく、技術がいる。今年は特にヒョウや猛暑などの悪天候も心配されたが、職人さんが肥料や水量、日照時間などを調節することで展示時期にピタリと合わせ、見事に咲いたものが並んでいる」と話す。「例年人気なのは、菊の飾られている渡り廊下。全国的にも珍しい形をしていて、写真を撮る方が多い」とも。
押見さんは「都会でありながらホッと一息つける場所というのも神社の役割の一つ。四季を感じながら楽しんでいただければ」と来場を呼びかける。
開催時間は6時~日没。入場無料。11月22日まで。