湯島天神(文京区湯島3、TEL03-3836-0753)で現在、「第66回湯島天神梅まつり」が行われている。
学業成就を願う参拝者が多く訪れることで知られる同神社は、江戸時代から梅の名所としても多くの人に親しまれてきた。1958(昭和33)年に始まった「梅まつり」は、東京の初春行事として定着し、「文京花の五大まつり」の一つにも数えられている。これまで新型コロナウイルスの影響による中止や規模縮小が続いていたが、今年は3年ぶりの通常開催となった。
境内には樹齢70~80年ほどの白梅の木を中心に約300本が植えられており、例年2月中旬~3月上旬が見頃となる。梅の種類は、梅園の7~8割を占めるという白梅の「白加賀(しろかが)」を中心に、同じく白梅の「月影」、淡紅梅で遅咲きの「豊後(ぶんご)」、紅梅の「寒紅梅(かんこうばい)」、薄紅梅の「見驚(けんきょう)」、白梅で早咲きの「冬至」など約20種類。色とりどりの梅の花を楽しむことができる。
期間中の土曜・日曜・祝日を中心に、野だて(和菓子付きお茶券1,000円)、湯島天神白梅太鼓、落語、日本舞踊、かっぽれ、三味線をはじめとした奉納演芸、カラオケコンクールなどが行われる。境内には、区内商店が梅にちなんだ菓子などを販売するほか、石川県能登町、福島県天栄町、島根県津和野町などが物産店を出店する。
天候に恵まれた2月11日・12日は、合格祈願に訪れた参拝者の行列と共に、梅にカメラを向ける人や、演奏に耳を傾ける人たちでにぎわった。
同神社のホームページでは現在、開花状況を写真付きで公開している。2月12日現在、境内の梅の花は遅咲きの木以外は二分から三分咲き、早咲きの数本は七分咲きの見頃を迎えているという。
梅園の開園時間は8時~19時30分。日暮れから閉園まではライトアップも行う。3月8日まで。