「古今亭文菊 独演会」が6月10日、湯島天神・参集殿(文京区湯島)で開かれる。主催は「湯島落語会」。
昨年9月に第1回を開催した同会。以降、月替わりでゲストを迎えて定例で催し、今回で10回目を迎える。今回のゲストの古今亭文菊さんは、古今亭圓菊門下の13番弟子。2003(平成15)年1月に前座名「菊六」で楽屋入りし、2008(平成20)年には「落語一番勝負若手落語家グランプリ」で優勝。2009(平成21)年には「NHK新人演芸大賞落語部門」で大賞を受賞した。2012(平成24)年9月には真打真打に昇進し「文菊」に改名。「浅草芸能大賞新人賞」「文化庁芸術祭優秀賞」「花形演芸大賞」などの受賞歴もある。
「湯島落語会」は、古書・美術商店「蘭花堂」(千代田区神田神保町1)の二代目店主・中村光宏さんが運営。中村さんは「小学生の頃に読んだ『古典落語シリーズ』(昭和49年角川文庫)が落語との出合い。後に父親からCDなどの音源を買ってもらい、やがて寄席に行くようになった。いつかは自分でもはなし家を呼んで落語会を開きたいと願っていたところ、湯島天神や湯島地域の人々の協力で開催が実現した」と振り返る。
中村さんは「古今亭文菊師匠の高座には、高い意識と品位を感じている。独演会なので、たっぷりと高座を堪能してもらい、帰り際には湯島近郊の飲食店などで余韻に浸りながら食事も楽しんでもらえたら。湯島の地域振興に少しでも貢献できれば」と話す。
17時30分開場、18時開演。入場料は3,800円(全席自由席)。申し込みはウェブサイトで受け付ける。