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小石川にうどん店「ゆかせ」 金融マンから転身、地域に根差した店目指す

「うどん ゆかせ」店主の木岡克幸さん

「うどん ゆかせ」店主の木岡克幸さん

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 うどん専門店「うどん ゆかせ」(文京区小石川1)が8月4日、小石川にオープンした。

「うどん ゆかせ」の入り口

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 席数はカウンター14席。香川県産小麦粉を使った自家製麺と、熊本・土佐・北海道産の素材で取っただしが特徴。

 店主の木岡克幸さんは長年金融機関に勤務していた経歴を持つ。「仲介役である金融が強大な力を持ち、社会の収益源泉になっていることに違和感があった。もっと自分で何かを生み出す実業に憧れていた」と開業の動機を話す。うどん好きが高じ、2021年に会社を退職。別のうどん店で4年ほど修業を積み、今回、自身の店を構えた。店名は家族3人の頭文字を組み合わせたもので、知人の母親が名付けたという。

 通常の釜ではなく圧力釜でゆでることで、「コシだけでなく、もちもちとした食感も追求している」と木岡さん。だしは熊本牛深のウルメ節とサバ節、土佐清水のソウダガツオをブレンドし、北海道産の昆布で引くこだわりを見せる。

 看板メニューは「ぶっかけうどん」(390円)。木岡さんの「お薦め」は、冷たいぶっかけに鶏天と温泉卵をのせる食べ方。学生時代に100円でおいしいうどんを食べた感動が原体験にあり、「東京では難しいが、なるべく値打ちのある価格で提供したい。うどんと天ぷらを食べても1,000円でお釣りが来るのが目標」と話す。

 木岡さんは飲食店の経営と並行して、これまでのキャリアを生かした金融教育事業も行う。「一見、異業種に見えるが、仕入れや人件費、家賃など、商売は金融そのもの」と話す。将来的には、店の夜の時間を活用し、地域の子ども向けの学習塾を開く構想もある。「中学受験をしない子どもたちのための居場所を作りたい。高価な塾ではなく、普通の人が普通に学べる環境を提供できれば」と意気込む。

 営業時間は11時~14時。日曜定休。

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