
文京区小石川の「傳通院」(文京区小石川4)で8月24日、夏祭り「文京思い出横丁」が行われる。主催はNPO法人「文京BASE」。
地域住民や企業、団体が中心となって企画・運営する同イベントは今年で4回目。当日は200人以上の運営スタッフが携わり、祭りを盛り上げる。会場には焼きそばやかき氷などの飲食ブースが並ぶ。地域間交流を目的としたブースでは、傳通院に墓のある徳川家康の母「於大の方」の出身地である愛知県東浦町や、福島県飯舘村、富岡町、川内村など、過去最多となる12地域が参加し、各地の特産品の販売やワークショップを行う。
ステージでは、フラダンスやバンド演奏などを披露。境内では島根県津和野町に伝わる伝統芸能「石見神楽」の上演や、盆踊り、ビンゴ大会なども予定。小石川消防署による防災コーナーも設け、バッテリーカー乗車や模擬消火器を使った初期消火訓練を体験できる。
今年は、祭りで出る大量のごみ問題に向き合う「エシカル推進プロジェクト」を新たに始動。学生が中心となり、企業や地域と協力しながら、環境に配慮した取り組みに挑戦する。ペットボトルのキャップを再利用したキーホルダー作りのワークショップや、竹とプラスチックを組み合わせた「竹プラ灯籠」作り、廃棄されるミカンを活用したクラフトビールの販売、福島の環境循環をコンセプトにした土づくり・園芸体験コーナー「土のバイキング」など、楽しみながら環境問題を学べる企画を用意する。
同NPO代表の北永久さんは「文京区にゆかりのある方々、高校生・大学生が中心になって始まった祭りも今年で4年目。多くの人や地域が集い、楽しむだけでなく、地域の課題解決にもつながる新しい祭りの形を目指している。特に今年は、学生たちが考えているエシカルな企画に注目してほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は11時~20時。