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文京の私設図書館「花みち図書館」が開館1周年 古民家開放、地域交流の場に

料亭時代まま利用している建屋

料亭時代まま利用している建屋

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 文京区白山の絵本専門の私営図書館「花みち図書館」(文京区白山1、TEL 03-3811-3899)が今年8月、開館1周年を迎えた。

図書館として開放している和室

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 同館は、日本料亭だった築100年ほどの日本家屋を利用して2014年に開館。館主の西郷公貴さんとその兄・潤哉さん、加藤俊介さんの3人が発起人として、「地域の親子に憩いの場を提供したい」と絵本専門の私営図書館として活動を始めたという。

 同建物は、西郷さん兄弟が自宅として使用していたが、地域のさまざまな子育てへの取り組みを知り、「自分たちが率先して空き家を地域コミュニティーの拠点にすることで、同じような場所が増えれば」と、自宅の一室を図書館として開放。蔵書の絵本はすべて地域の父母からの寄贈となっており、現在約200冊を用意する。すべての本に寄贈者からの「絵本と子どもとの思い出」などの手書きのメッセージカードが添えられている。

 同館では、空き部屋を活用して読書会や演奏会なども開催。地域の居場所、交流の場としての利用も進める。

 最近では遠方からの来館も増えているという同館。公貴さんは同館をモデルケースに「文京区には古い空き家が140軒ほどあるといわれている。今後は、空き家に地域の人が好きな本を持ち寄って、みんなで図書館を運営できるような方法を作っていきたい。地域の人が集まる場所が増えることで、住みやすい街になるのでは」と話す。

 開館は水曜=11時~17時。入館無料。貸出期間は2週間で、1人3冊まで借りることができる。

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