文京区のあゆみBOOKS小石川店(文京区小石川2)で現在、「作家と書店員の公開書簡フェア」が開催されている。
作家と書店員の手紙のやり取りを読むことができる同企画。昨年末に同店の有地和毅さんがツイッター上で「書店を楽しい場所だと知ってもらいたい」「作家と書店で何か共謀できないか」と問い掛けたところ、芥川賞作家の絲山秋子さんが反応。「手紙はどうか」という絲山さんの提案に、有地さんも「作家さんとたまに楽しい話ができても、会話を人と共有することは難しかった。手紙なら共有できるツールになる」と実現にこぎ着けた。
同企画では、絲山さんとの手紙でのやり取りから書店員が着想を得た本なども店舗に展開していく。手紙は回数を決めずにやり取りする予定で、同店は「来店するたびに、手紙も書棚の品ぞろえも新しいものに更新していければ」と意気込む。
有地さんは「絲山さんの手紙を読むと、息をするように言葉が出てきているような勢いを感じ圧倒される。その熱意に応えた書棚作りしていかなければ」と意気込む。「本好きだけなく、地域の人が誰でもふらっと立ち寄っていただける場所にしたい」とも。
同企画は、大盛堂書店(渋谷区)、双子のライオン堂(港区)、三省堂書神保町本店(千代田区)、など全国10店舗で開催している。
小石川店の営業時間は10時~翌0時30分。