文京区大塚にある古民家レンタルスペース「CO-MINKA 国彩館」(文京区大塚5)で7月2日、「モダンなはがき絵ワークショップ」が開かれた。
「日常にある心癒やされる風景」をコンセプトに、「はがき絵」を描くことに挑戦する同ワークショップ。季節ごとに開催され、2回目となる今回は、水や風といった「夏の涼」をテーマに暑中見舞いはがきやうちわ絵を描いた。
当日は、イラストレーターの村西恵津さんを講師に、筆や水彩絵の具の使い方などの基礎から、さまざまな水の表現、メダカの描き方といった実践的な技巧までを学んだ後、作品制作を行った。参加者は「エアコンのない部屋が会場だと聞いていたが、日本家屋ならではの涼しさもあり、筆で水を描いているうちに心の中から涼しくなる感じがした」「最初は緊張したが、短い時間でどんどん進んでいくので、考え込まずにのびのび描けてリラックスできた」といい、2時間という限られた時間の中で、思い思いに暑中見舞いはがき3枚とうちわ1枚を仕上げた。
村西さんは「きれいに描くことがゴールではない。一度は失敗と思った絵でも、手を加えれば『いい味』にできるのが水彩のいいところ。季節感を楽しみながら、絵を楽しんでほしい」と話す。
同ワークショップを企画した一人で、色彩心理カウンセラーの杉原佳子さんは「和紙や墨といった天然の画材には、心理セラピーでも使われるほど癒やしの力がある。そういったものにじかに触れながら、自分なりの涼を自分なりの色で表現していく、その楽しみこそが日常的な癒やしにつながる」とほほ笑む。
次回ワークショップは10月1日、「秋~自然な彩りを描く~」をテーマに開催予定。申し込みはホームページで受け付ける。