
ホテル椿山荘東京(文京区関口2)の庭園で現在、ホタル観賞会「ほたるの夕べ」が行われている。今年は新スポット「ほたる坂」を設置し、観賞エリアを拡充した。
同ホテルのホタル観賞は1954(昭和29)年に始まり、今年で71年目。創業者の小川栄一が「東京の子どもたちにホタルを見せたい」との思いから始めた。園内の「ほたる沢」では、3月からホタルに優しい環境づくりに取り組み、土壌をきれいに保つ工夫や剪定(せんてい)時期の調整などを行っている。
今年も1月に近隣小学校の児童たちが自然と触れ合う地域密着型の行事として「ホタルの幼虫放流式」を実施。放流した幼虫が成虫となり、現在、園内で光りながら舞っている。
同ホテルのマーケティング担当、武村美紀さんは「3世代にわたって楽しんでいただいている家族もいらっしゃる。ここにホタルがあり続けることが私たちの使命。皆さんにとって憩いの場になってほしい」と期待を込める。
期間中、18時30分以降の庭園への入園は、宿泊客やレストラン、ラウンジ利用客などに限定。庭園入場券も販売する。料金は、大人(中学生以上)=2,000円、小学生=1,000円、未就学児無料。6月30日まで。