学ぶ・知る

千駄木・森鴎外記念館で鴎外講座 「鴎外と雑誌メディア」テーマに

森鴎外記念館の外観

森鴎外記念館の外観

  • 0

  •  

 千駄木の森鴎外記念館(文京区千駄木1)で6月22日、「鴎外講座・基礎編1」が行われた。

森鴎外(大正5年彫刻家武石弘三郎氏のアトリエにて)

[広告]

 連続講座2回目のテーマは「彩る鏡面-鴎外と雑誌メディア」。帝京大学文学部日本文化学科講師の影山亮さんが1回目に続き講師を務めた。

 同講座は、日本近代文学を基礎的に学びながら、森鴎外が同時代の文学界やメディア、出版という観点からどのように位置づけられるのかを学ぶもので、同館が主催する。

 今回の講座では、主に明治期の雑誌と森鴎外らの関わりについて詳しく解説。日本近代初の文芸雑誌「我楽多文庫」が発売される中、鴎外は1889(明治22)年に「しがらみ草紙」、1896(明治29)年に「めさまし草」を創刊。鴎外は雑誌発行でも中心的または協力的な役割を担っており、当時の文学界における雑誌、作品の変遷、時代背景などについて学んだ。

 講座に参加した林広志さんは「鴎外と同時期の文豪、作品の掲載雑誌などを面白く体系的に聞けて、当時の時代が醸し出す雰囲気を含めて理解が深まった」と話していた。

 影山さんは「今回は『日本近代文学の中の鴎外』という視点で話した。それが功を奏したのか、初めて来館したという若い世代にも参加していただき、うれしい限り」と振り返る。

 次回「基礎編2」は7月20日から2回にわたって行う。申し込みは同館サイトで受け付ける。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース