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小石川後楽園で秋の夜長のライトアップ 浮世絵が唐門彩る

小石川後楽園の石田さん(写真左)と鈴木さん

小石川後楽園の石田さん(写真左)と鈴木さん

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 小石川後楽園(文京区後楽1)で10月10日から、夜間特別開園「秋の夜長の小石川後楽園 2025」が行われる。東京ドームとの共催で、今年で3回目。期間中は園内がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な空間を演出する。

築地塀「影絵」(昨年の様子)

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 同園は江戸時代初期に水戸徳川家の庭園として造られ、現存する江戸の大名庭園では最も古いとされる国の特別史跡・特別名勝。普段は入園できない夜の時間に、歴史ある庭園の新たな魅力を発信する取り組みで、昨年も好評を博した。

 期間中、琵琶湖の唐崎のマツを模した「一つ松」や、不老長寿の願いが込められた「蓬莱島」、水面に映る影が満月のように見えることから名付けられた石橋「円月橋」などが、柔らかな光で照らし出される。

 今回の見どころは、2020年に復元された「唐門」で初めて実施するプロジェクションマッピング。水戸藩時代の江戸の暮らしや風景を写し取った浮世絵の世界を立体的に投影する。白壁に家紋や和の文様が影絵で浮かび上がる「築地塀『影絵』」も楽しめる。

 松原では「江戸城下の宴」と題した企画を展開。神田ばやしや紙切り、江戸太神楽(だいかぐら)など、江戸時代から続く伝統芸能の公演を日替わりで毎日2回行う。周辺には和の小物や軽食、飲み物を販売するブースも並び、「江戸城下のにぎわいを体験できるようにする」という。

 菓子メーカーのロッテと協力し、小石川生まれという設定のキャラクター「小梅ちゃん」と連携したスタンプラリーも企画。園内を巡りながら、ライトアップされた風景とキャラクターが重なるスタンプを完成させる。

 小石川後楽園サービスセンター長の鈴木弓さんは「唐門でのプロジェクションマッピングなど、年々進化する夜間開園。歴史ある庭園で、光と伝統芸能が織りなす都心の秋の夜を楽しんでほしい。地元・文京区の店の味も用意しているので、ぜひ足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 開園時間は18時~21時(最終入園は20時)。夜間特別鑑賞券は、オンライン前売り=1,000円、当日=1,200円。10月20日まで。

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