文京区関口周辺で6月6日、オンラインゲーム「Ingress(イングレス)」の体験会が開催される。主催は「ぶんきょう・いんぐれす」。
イングレスは、米グーグル社が手掛けるスマートフォン向けゲームアプリ。プレーヤーは青と緑の陣営に分かれ、「ポータル」と呼ばれる拠点を巡りながら陣取りエリアの広さを競う。ゲーム上では、実在の施設や史跡などが「ポータル」として登録されている。
「ぶんきょう・いんぐれす」の郷津桂一さんは「ポータルを確認することで、普段何気なく通り過ぎていた街のオブジェの名前が分かるなど、新たな発見があるのも楽しみの一つ」と話す。イングレスではプレーヤーが直接現地へ足を運んで遊ぶため、地域の回遊促進や新しい観光策の1つとしても注目されているという。
郷津さん自身もイングレスを始めるまでは、職場と自宅を往復する生活で地域のことに見向きしなかったが、いつもの通勤路でも意外と名所や史跡が多いことがわかってきたという。
今後は、イングレスを活用して地域の観光・集客や健康促進、世代間交流といった課題の解決を図り、文京区の新たな公共プロジェクト事務局が募集している「2015年度地域課題解決プロジェクト」への登録を目指し活動を展開する方針という。
当日は、同区関口の地蔵通り商店街振興組合にある子育て地蔵尊前に10時集合。「実際に遊んでみる」をテーマに、初心者向けに操作方法の説明からゲームのコツまで歩きながらレクチャーする予定。「親子連れから高齢者まで、世代を問わず体験に来てほしい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~12時頃までを予定。参加無料。