湯島天満宮(文京区湯島3)で11月1日から、「第47回文京菊まつり」が行われる。主催は文京区と実行委員会。
同まつりは「文京花の五大まつり」の一つで、1979(昭和54)年から続く秋の風物詩。47回目を迎える今年は、文京愛菊会の会員などが丹精込めて育てた約600鉢、2000花の菊が境内を彩る。盆養(三本仕立て)、だるま、福助といった一般的な仕立て方法のほか、崖から垂れ下がるように仕立てる「懸崖(けんがい)」、1株から多数の花を咲かせる「千輪咲」、盆栽、都内では珍しい菊人形など多彩な作品が並び、23区内では最大級の菊花展となる。
今年の菊作りは猛暑の影響を大きく受けた。7月~8月には35度を超える高温が続き、栽培ハウス内は40度以上に達した。菊は短日性植物で、日照時間が短くなる8月末の秋の気配を感じて花芽を付けるが、8月末から9月上旬にかけても猛暑が続いたことで花芽の発生が大幅に遅れた。例年11月5日を審査日としてきたが、今年は開花遅れを考慮して11月9日に変更。満開時期は少し遅れるものの、まつり終盤まで見頃が続く見込み。
期間中は菊の展示のほか、販売や相談・体験コーナーも設ける。土曜・日曜・祝日には区観光協会によるPRブース、パラスポーツのボッチャ体験などの関連催事を行う。
文京愛菊会の大和弘幸会長は「湯島天満宮で今年も菊まつりが開催できることを喜んでいる。猛暑で開花は遅れたが、まつり終盤まで見頃が続く。多くの皆さんに楽しんでいただきたい」と話す。
開催時間は6時~日没。入場無料。11月23日まで。