文京・本郷の老舗旅館「鳳明館・本館」(文京区本郷5)で11月9日、日本酒をテーマとした地域交流イベント「文京◯◯横丁(ぶんきょうまるまるよこちょう)2025 ~旅館deお酒を嗜(たしな)む会~」が行われる。主催はNPO法人「文京BASE」(小石川3)。
同イベントは地域内外の社会人や学生が運営メンバーとして企画し、日本酒をはじめとした全国各地の酒を通じて世代を超えた交流を促進することを目的に実施する地域イベント。昨年に続き2回目となる今回は、登録有形文化財に指定されている同館本館で実施する。
会場となる本館は、昭和初期の建築様式を今に伝える木造2階建ての旅館で、意匠を凝らした客室や趣のある廊下など歴史ある空間が特徴。各客室をブースとして活用し、地元・文京区のクラフトビールをはじめ、福島県、広島県、和歌山県、静岡県、奈良県、新潟県佐渡島など各地にゆかりのある酒やおつまみを扱う12店が出店。クラフトジン、日本酒、ラム酒、ワインといった多彩な酒を提供する。
15時から、利き酒師の資格を持つ藤田陽司さんによる日本酒の利き酒チャレンジを大広間で実施。終了後には演奏会も予定する。各ブースで購入したお酒やおつまみを楽しめる休憩所や、地元の歴史を紹介する資料室も設ける。子ども向けには駄菓子や射的などのコーナーを用意し、家族連れでも楽しめる内容にするという。
藤田さんは「日本酒の奥深さを気軽に体験できる機会。それぞれの酒の個性を楽しみながら、参加者同士の会話も弾めば」と話す。
同NPO代表理事の北永久さんは「地域の人と人をつなぐことをテーマに活動してきたが、今回は歴史ある建物と酒を媒介に、ゆったりと語り合える時間をつくりたい。鳳明館本館に入ると懐かしい感覚になる。地域の人がこれまでの文京を振り返り、これからの文京を思い描く場にしてもらえれば」と参加を呼びかける。
開催時間は13時~17時30分。料金は、前売り=2,000円、当日=2,500円(高校生以下、保護者同伴の場合は無料)。