大塚地域活動センター(文京区大塚1)のオープンスペースで10月24日、地域活動を紹介するトークイベント「mTalk vol.11」が行われ、居酒屋「でんでん太鼓」(大塚5)店主の清水大介さんと中央大学の学生らが登壇した。
清水さんは大塚上辻町会で長年活動してきたが、コロナ禍で地域行事が中断。小学6年生だと思っていた近所の子どもが高校生になっていたことに衝撃を受け、「誰かの最初の祭りだったり、最後の祭りになりえたりする。一年一年がかけがえのない祭り」と痛感したという。2022年に店の前で親子100人を集めて縁日を開き、これをきっかけに翌年から傳通院(小石川3)の夏祭り「文京思い出横丁」にも参加するようになった。
今年夏に行った「一中祭」では、大塚町町会と大塚上辻町会が合同で模擬店を出す計画があり、清水さんも加わった。 当日は中央大学の学生が手伝いに参加。イベントを企画した塩川浩司さんは「学生たちのパワーに驚いた」と振り返る。
鉄板料理を担当した学生は「文京思い出横丁」でも最も輝いている学生としてMVPを獲得した。参加した学生は「大人が若者に経験させることが大事。実際にやってみて楽しさが分かり、後輩にも広がった」と話す。
会場には地域住民ら40人ほどが集まった。大塚上辻町会の荒井正明会長は「町会活動で大学生とのつながりを作ってきた。清水さんが推し進めていることには今後も期待したい」と評価。清水さんは「私は彼らに会えてラッキーだった。いろいろな立場の人が地域で『得意なこと』を共有して協力し合えば、もっと面白いことになる」と笑顔を見せる。