ホテル椿山荘東京(文京区関口2)の庭園上空に現在、こいのぼり100匹が掲げられている。2024年に始まり、3年目を迎えた。
同ホテルは一年を、桜・ホタルなど7つの季節に分けて庭園を演出しており、こいのぼりは桜とホタルの間のゴールデンウイークを彩る企画として始まった。ホテル棟とバンケット棟の間に2本のロープを渡し、専門業者が人力で引き上げる。100匹は埼玉県加須(かぞ)市の加須市鯉幟(こいのぼり)組合を通じて調達した。同市は国内有数のこいのぼり産地で、ホテルが市役所に問い合わせたところ同組合を紹介されたという。
今年新たに「天空のパゴダ展望スペース」を設ける。ホテル棟の最上階より1階下の高さから、こいのぼりをほぼ真横に見られる特別な場所で、加須市のこいのぼりの由来などを紹介するパネルも置く。4月29日~5月5日、宿泊客が自由に利用できる。
庭園の幽翠池周辺では「東京雲海」が発生し、霧の合間から上空のこいのぼりを見上げる景色も楽しめる。来場者からは「どうやってつるしているの?」などの声も上がる。隣接する小学校の屋上や近くの住宅からも見えており、庭園の外から撮った写真をSNSに投稿する人もいる。
同ホテルマーケティング部門の岡野幸実さんは「いつ来ていただいても絶景を楽しんでいただけるように始めた。日本の文化継承をしていきたいという思いもあった」と話す。企画を担当した須賀政博さんは「ゴールデンウイークはお子さま連れも多い。こいのぼりの由来などに興味を持っていただき、日本の文化を継承する一助になれれば」と話す。