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新大塚の居酒屋で浪江町産「サムライガーリック」使ったフェア 明大生が企画

居酒屋「でんでん太鼓」の清水大介さんと明治大学マーケティング研究会の学生たち

居酒屋「でんでん太鼓」の清水大介さんと明治大学マーケティング研究会の学生たち

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 新大塚の居酒屋「でんでん太鼓」(文京区大塚5)が12月17日から、福島県浪江町産のニンニク「サムライガーリック」を使った期間限定メニューを提供する。明治大学マーケティング研究会の1年生6人が企画した。

フェアで使用する福島県浪江町産の「サムライガーリック」

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 サムライガーリックは、浪江町の農園「ランドビルドファーム」の吉田さやかさんが栽培するブランドニンニク。1000年以上続く伝統行事「相馬野馬追」で活躍する馬の堆肥を使って育てられ、大粒で香りが強いのが特徴。戦国時代の侍が滋養強壮のためにニンニクをかじっていたという言い伝えにちなみ名付けられた。

 学生たちは10月に浪江町を訪れ、農園や南相馬市馬事公苑(こうえん)を見学。吉田さんとの交流を通じてサムライガーリックの魅力を学び、都内での販路開拓を目指して同店店主の清水大介さんに提案した。

 学生らの提案を受け止めた清水さんは地元・大塚出身。日頃から町会活動や地域イベントを通じて学生らと積極的に交流し、若者が地域で活動する場作りを支援してきた。今回も学生たちの熱意に触れ、「地域の活力を若者と共に作りたい」と快諾。メニュー開発などで協力する。

 期間中、鶏肉の間にニンニクを挟んだ「焼き鳥」や「ニンニクの素揚げ」「チャーハン」など、特有の風味を生かしたメニューを提供する。学生たちも店舗スタッフとしてホールに立ち、来店客へ直接、現地の魅力やストーリーを説明する予定。

 プロジェクトリーダーの千田柊寧(しゅうね)さんは「生産者と飲食店を直接つなぐのは初めてだったが、清水さんが提案を優しく受け止めてくれた。相馬野馬追や吉田さんの思いを東京の多くの人に知ってもらいたい」と意気込む。

 清水さんは「学生たちが現地で肌で感じ、考え、動いた心をぶつけられ、『面白い、一緒に盛り上げたい』とわくわくせずにはいられなかった。若者が地域をつないでいくライブ感とサムライガーリックを楽しんでほしい」と呼びかける。

 営業時間は18時~23時。日曜定休。フェアは食材がなくなり次第、終了する。

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