宮崎県三股町のコミュニティデザインラボの設立5周年を記念したイベント「福祉は潜む展」が2月14日・15日、お茶の水女子大学国際交流留学生プラザ(文京区大塚2)で開催される。
2/14と2/15に行われる展示と2/15のトークセッションのタイムテーブルと登壇者一覧
同ラボは2020年、「自分たちのまちを自分たちで楽しく」というコンセプトを掲げ、三股町社会福祉協議会内に設立された。「2025年までに200の活動と2025人のプレーヤーを創出する」というミッションを掲げて実践を重ね、2025年に数値目標を達成。人口約2万5000人の小さな町で200を超えるプロジェクトが生まれた背景には何があるのか。制度や専門的支援の枠を超えた「暮らしの中に潜む福祉」の可能性を全国へ発信しようと、同町を飛び出し都内での開催を決めた。
プログラムは、活動の裏側や試行錯誤のプロセスを可視化する「ヒト・モノ・コト展」、同町の空気感を五感で持ち帰る「体感型プログラム」、専門家を招いた「9時間耐久トークセッション」の3要素で構成。15日のトークセッションには社会活動家の湯浅誠さんをはじめ、行政、建築、デザインなど多領域の専門家15人が集まり、「居場所づくり」「政策への実装」をテーマに6つのセッションを展開する。会場では5年間の現場を凝縮したフルカラー60ページの資料集「現場からは以上です」も公開する。
同ラボ所長の松崎亮さんは「草の根の福祉実践とアカデミックな知が交わることで、なぜ小さな田舎町で200を超えるプロジェクトが生まれたのか、深掘りできる場にしたい」と話す。地縁が希薄になりがちな都市部への応用について、「田舎でも都市でも、福祉的なコミュニティーを広げるのは簡単ではない。だからこそ『気づいたら福祉、うっかり福祉』という地域環境をつくる必要がある。そのヒントは三股町の『デザイン』や『潜む』というアプローチにある」と力を込める。
同ラボの取り組みの中には、国の政策として取りまとめられた実践もあるという。松崎さんは「これからの5年間は三股町に閉じず、他地域とも連携しながら新たな仕組みづくりを進めたい」と今後の展望を語る。
開催時間は、14日=11時~18時、15日=9時~17時30分。参加には資料集代2,500円(小学生以下無料)が必要。申し込みは公式サイトで受け付ける。