特集

関東1部リーグ 2019-2020 東京ユナイテッドFC 特集 3 ♯8 川越勇治選手

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 小石川運動場(文京区後楽1)をホームグランドとし、文京区を中心とする特別区を本拠地とする社会人サッカークラブ「東京ユナイテッドFC(フットボールクラブ)」。23区内にホームスタジアムを持つチームとしては初となるJリーグ加入を目指し活動している。激しい戦いに挑む選手たちの素顔を紹介していく。

 3回目は「東京ユナイテッド綜合事務所」に勤務しながら、東京ユナイテッドFCでプレーする川越勇治(かわごえゆうじ)選手。

報告・連絡・相談 様々な経験から実感した大切なこと

―――川越選手は「東京ユナイテッド綜合事務所」で働いていらっしゃいますね。

 はい。スポンサー企業である「東京ユナイテッド綜合事務所」で、会計チームのアシスタントのような立場で資料の入力作業などを行っています。会計の実務的な仕事は意外と資格がいらないものが多いので、高校時代に取得した簿記の知識で何とかやれています(笑)。

―――東京ユナイテッドFCの選手として活動しながら、どのような経緯で今の会社に勤めることになったのでしょう?

 大学を卒業した時、川崎フロンターレユースの先輩に声をかけていただいたのがきっかけです。その頃はまだ東京ユナイテッドFCの前身チームだったのですが、慶応大学と東京大学の人が多勢所属していて、就職の参考にもなるからと。メチャクチャ歓迎されて楽しかったのもあり、入団に至りました。

 一方で就職活動は合わなくて、実家のコンビニを手伝いながら練習に参加していました。服が好きだったのでアパレル業界に就職したかったのですが、練習に出るのがどうしても難しくなってしまうことがわかって……。一度、別のスポンサー企業に就職したのですが、そこでも全く練習に出られなかったため辞めてしまったんです。

 ちょうどその時期、チームの事務局で会計担当が足りないとわかり、働くことになりました。その後、会計の知識やソフトの使い方を習得していたことから、スポンサー企業に採用していただきました。

―――様々な経験をされていますが、その中でも大切に感じていることを教えてください。

 難しいな(笑)なんだろ……。まぁ、社会人として当たり前のことですけど、「報・連・相」だと思います。仕事を円滑に進めていくにも大切だし、チームを良くするためにも大切だな、と思っています。いろいろなことがそれをするだけで一気に効率的になる、と考えています。

 会社では何かあったらとりあえず報告して、いろいろアドバイスをもらうようにしています。仕事を終わらせて、早く練習に行くことにも繋がりますしね。

 チームでも何か気づいたことがあれば人に伝えるようにして、ちょっとでも良くなるように心がけています。

単純な理由はやがて憧れへ

―――服がお好きなのですか?

 そうなんです。クラブのホームページには「人間観察」って書かれているのですが、実はあれ、僕が提出期限に間に合わなかったので変更できなかったんですよね……。強いていうなら、「人の格好を見て、オシャレな人を観察してる」って感じです(笑)。

――服を好きになられたきっかけは?

 一番簡単に言うと、モテたいっていうのがあって、そこから色々興味を持った感じですね(笑)。 「carhartt」(カーハート)っていうブランドが好きなんですけど、大学の時に初めて行って、サッカーをやっていた店員さんと仲良くなって、「アパレル業界良いな」って感じたんですよね。

――他にも興味を持っていることはありますか?

 最近、神社の雰囲気が好きで。僕、行ったことなかったんですけど、今年、チームで必勝祈願する機会があって。雰囲気が結構いいなと思って、パワースポット的な感じがしました(笑)。

昇格に繋がるゴールを

―――最後に目標を教えてください。

 目標はまず第一に「JFL昇格」。あと、点を取ることですね。去年、僕、リーグ戦で一点も取ってないんですよ。去年の国体では3点くらいとったんですけど……。福田さんにも「お前、絶対点入んないんだからシュート打っとけ」ってふざけて言われるんですけど。それを払拭するために、今年はJFL昇格に繋がる得点をとっていこうと思います!

川越勇治(かわごえゆうじ)
1991(平成3)年7月8日、鹿児島県生まれ(神奈川県出身)。身長167センチ、体重62キロ。中央大学を卒業後、東京ユナイテッドFCに入団。東京ユナイテッド綜合事務所に勤務している。2018(平成30)年度には国体東京選抜にも選出された。

(文責=文京経済新聞・高橋昂希)

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