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千駄木の森鴎外記念館で「坂と名所」展 一葉草稿・乱歩「D坂」草稿も

秋の菊人形でにぎわう明治期の団子坂を描いた版画。山本松谷「団子坂之菊」(「新撰東京名所図会」50編 1907年 文京区立森鴎外記念館蔵)

秋の菊人形でにぎわう明治期の団子坂を描いた版画。山本松谷「団子坂之菊」(「新撰東京名所図会」50編 1907年 文京区立森鴎外記念館蔵)

 千駄木の文京区立森鴎外記念館(文京区千駄木1)で4月11日から、特別展「近代文学でよむ文の京の坂と名所」が開催される。

川瀬巴水が版画に刻んだ護国寺の仁王門、百年前の「文の京」の面影

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 近代文学に登場する文京区ゆかりの坂と名所に着目した企画展。団子坂をはじめ、文豪たちが暮らし、作品の舞台となった土地の魅力を、関連資料と共に紹介する。

 展示の中心は、千駄木ほか区内17カ所を描いた文学作品。樋口一葉「にごりえ」草稿や、江戸川乱歩の初期作「D坂の殺人事件」草稿(D坂=団子坂)、永井荷風の日記「断腸亭日乗」など、文豪たちの肉筆資料も並べる。版画家・川瀬巴水(はすい)の「春雨(護国寺)」も展示し、文字と絵で「文の京」の風景をたどる構成となっている。

 同時開催として、文豪転生シミュレーションゲーム「文豪とアルケミスト」とのタイアップも実施。会期中、研究者による関連講演会を2回予定する。

 同館司書の岩佐春奈さんは「文京区内には坂が多く、谷根千を散策する方々にも立ち寄っていただけるよう、身近な『坂と名所』というテーマを取り上げ、近代文学と組み合わせた企画にした」と説明する。「興味を持った作品を、ぜひ手に取っていただき、文学者が見た景色を訪ねて体感してみてほしい。明治から昭和初期の文京区の様子が、もっと見えてくると思う」とも。

 観覧料は、一般600円、中学生以下無料。月曜休館。6月28日まで。

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