弥生美術館(文京区弥生2、TEL 03-3812-0012)で現在、企画展「ファッション・イラストレーター 森本美由紀展」が開催されている。
「ピチカート・ファイブJPN」のための原画(1997年) ©Miyuki Morimoto/森本美由紀 作品保存会
2013年に54歳の若さで急逝したファッション・イラストレーターの故・森本美由紀さん初の展覧会となる同展。
森本さんは、1980年代から雑誌「mc Sister」「Olive」「an・an」などの女性誌を中心にカラフルなペン画を描いて人気を博し、1990年代からは墨とカラーの作風に移行し、音楽や演劇関係の仕事も多く手掛けた。ピチカート・ファイヴのCDジャケットでのコラボレーションで知られ、「渋谷系」ブームのアイコンとなった。2000年頃からは墨絵によるモノクロの作風となり、松屋銀座の広告やユニクロのTシャツなどでアートディレクターとのコラボレーションに数多く挑んだ。
筆と墨によるスタイル画を追求し続け、女子の憧れるファッションを描き続けたという森本さん。同展では、森本さんのアトリエに残された初公開の原画を含む約500点を展示し、進化し続けた30年の軌跡をたどる内容となっている。会期中は展示替えも行う。
8月9日には、イラストレーターの穂積和夫さんをゲストに招きギャラリートークを行う。参加無料(要入館料別途)。
開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。月曜と7月21日休館(7月20日と9月21日は開館)。入館料は一般=900円、大学生・高校生=800円、中学生・小学生=400円。9月27日まで。