文京区の小石川後楽園(文京区後楽1)で9月4日、文京区立柳町小学校の児童がかかし作り体験を行った。
同行事は同小5年生の恒例行事。5月に行う田植えから、かかし作り、稲刈りと一年を通して、普段食べているコメがどのように成長していくかを学習する。今年は5月19日に田植えを行った。
当日は5年児童74人が田んぼを訪れ、同園スタッフやボランティアの指導を受けながら、かかし作りを行った。骨組みに新聞紙を巻き付けてかかしの頭を作るところから始まり、顔を描いたり、衣装を着せたりと作業を体験。グループそれぞれの個性が表れたかかしが完成した。
参加した児童からは「鳥から守ってもらうためにちょっと怖い顔にした」「10月の稲刈りが楽しみ」など、さまざまな声が聞かれた。「稲刈りのころには見られなかったバッタやトンボがたくさんいた」など、季節の移り変わりに目を向ける児童も。
同園によると、園内の田んぼは水戸黄門として知られる水戸徳川家の2代藩主・徳川光圀が、自身の子である徳川綱條(つなえだ)の妻に農耕の尊さと農民の苦労を教えるために作ったものという。
今後は10月7日に稲刈りを行い、収穫したコメで子どもたちが鏡餅を作る予定。