文京区のホテル椿山荘東京(文京区関口2、TEL 03-3943-1140)で11月11日、福島県三春町の「三春の滝桜」孫樹の植樹が行われた。
植樹された桜は、国の天然記念物に指定されている樹齢1000年の「三春の滝桜」の孫樹。現在の樹高は約5メートル。「三春の滝桜」は福島県三春町にある紅枝垂桜(べにしだれざくら)の通称で、岐阜県本巣市の薄墨桜、山梨県北杜市の神代桜と合わせて、日本三大桜と称される。
同滝桜について、同町長の鈴木義孝さんは「幹の太さ、樹勢、花、どれをとっても日本一と思っている」と話す。
当日は、同ホテル庭園内の幽翠池(ゆうすいち)のほとりで植樹式が行われた。同ホテルの荒川淳さんは「(同ホテルを運営する)藤田観光、三春町は共に今年で60周年。節目に合わせて、在京の福島の方に集っていただく場所にもなれば」と話し、福島県との交流のきっかけとなることに期待を寄せた。福島県東京事務所所長の高荒昌展さんは「一つ一つ年を重ねるごとに(同樹木が)大きくなっていくように、福島県との交流も深まっていけば」と期待を込める。
植樹された桜は、来年の春には花を咲かせる見込み。