印刷博物館でユニバーサルデザイン展―「見て・触って・感じる」企画展

愛媛県 砥部焼の「こぼしにくい器」
内側に「返し」を付けることで食べ物がスプーンにのりやすくすくいやすい、子どもから大人までみんながこぼしにくい器

愛媛県 砥部焼の「こぼしにくい器」 内側に「返し」を付けることで食べ物がスプーンにのりやすくすくいやすい、子どもから大人までみんながこぼしにくい器

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 印刷博物館(文京区水道1、TEL 03-5840-2300)1階のP&Pギャラリーで現在、「みんなにうれしいカタチ展 日本発ユニバーサルデザイン2015」が開催されている。

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 「ユニバーサルデザイン(UD)」が日本で本格的に紹介されてからおよそ15年。世界に先駆けた超高齢・少子化社会の到来、2020年を一つの目標に進められる国際化と都市のバリアフリー化、そして大規模災害への備えなど、さまざまな社会課題に直面している日本の「今」と「近い将来」を見据え、UDが目指す「不便を解消するだけでなく、多様な人が使って「うれしい」と感じられるもの」を、UDに取り組むプロダクト製品を通して紹介する。

 テーマは「見て・触って・感じる」。「困難・不便」な状況を意図的に作り出したブースを体験し、日常の中に潜む課題を発見したうえで、UDの視点を取り入れた製品が、それらの課題解決に役立つことを「見て・触って・感じて」もらう内容となっている。展示ブースでは、さまざまな企業や団体が今日までに生み出した製品を多く紹介する。

 同館学芸員の本多真紀子さんは「東京オリンピックを控え、今後、都内に外国からいらっしゃる方が増えることが予想される。そうした中、UDの視点や開発手法がますます重要度を増しているという現状が、今回再びUDをテーマとして取り上げるきっかけとなった。会場では、UDに取り組む製品を数多く展示している。これらを実際に手にとってUDの意義を体感してほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は10時~18時。月曜と5月7日休館(同4日は開館)。入館無料(※印刷博物館本展示場に入場の際は入場料が必要)。5月24日まで。

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