文京区立誠之小学校(文京区西片2)で12月16日、太鼓芸能集団「鼓童」が交流学校公演を行った。
1981(昭和56)年の結成以来、新潟県佐渡島を拠点に世界47カ国で5600回以上の太鼓芸能公演を行う「鼓童」の交流学校公演として行われた同公演。「できるだけ近い距離で本物の音を届け、和太鼓や和楽器の楽しさを感じてほしい」と1999年から始まり、これまで延べ36万人の子どもたちに演奏を披露してきた。
文京区では昨年に続き2年連続での公演。当日は同校1~3年生の児童350人が和太鼓・和楽器による6つの楽曲を鑑賞した。公演中は、会場となった体育館の床や空気を和太鼓の迫力ある振動が揺さぶり、児童たちは思わず耳をふさいだり、時折歓声を上げたりと、演奏に聴き入った。
公演の合間には和太鼓体験ワークショップが行われ、児童16人が参加。自分たちの背丈の半分ほどある和太鼓を前に、同団体のメンバーの指導を受けながら一緒にリズムを取るなどして楽しんだ。
同校が母校という公益財団法人・鼓童文化財団の島崎信理事長は、「打楽器は太古の昔からあり、誰もが簡単にリズムを取ることができるのが特長。子どもたちには公演を通して、和太鼓や和楽器という世界を知り、その楽しさを感じてもらえれば」と話した。
同団体は12月19日~23日、文京シビックセンター(同区春日1)で創立35周年記念作品「鼓童ワン・アース・ツアー2015~混沌」の公演を行う予定。