講談社野間記念館(文京区関口2、TEL 03-3945-0947)で現在、企画展「近代日本の花鳥画展」が開催されている。
豊かな自然と四季の彩りに恵まれた日本で、花や鳥、虫、小動物は、自然の中で「きらめく生命」を感じられる対象であるとして、「花鳥画」は自然と共に生きるという心情を培ってきた日本人にとって深い意味合いを持つ。
1919(大正8)年に開かれた帝国美術院主催の展覧会(帝展)でも、「花鳥画」は、風景画、美人画、歴史画などさまざまなジャンルと妍を競い、科学的な観察によって対象を捉えようとするなど、模索が重ねられたという。
同展では「野間コレクション」の中から、大正昭和期に活躍した花鳥画家たちによる作品を展示する。主な展示作品は荒木十畝の「松鶴図」、西山翠嶂の「金波玉兎」、福田平八郎の「白梅」、竹内栖鳳の「鮮魚」「せきれい」など(展示作家・作品は変更する場合あり)。
開館時間は10時~17時。月曜・火曜休館(祝休日の場合は水曜以降に振替休館)。入館料は、一般=500円、学生=300円(小学生以下は無料)。3月6日まで。