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千駄木の森鴎外記念館で「賀古鶴所という男/一切秘密無ク交際シタル友」展

展示のメーンビジュアル

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 千駄木の森鴎外記念館(文京区千駄木1)で現在、コレクション展「賀古鶴所という男/一切秘密無ク交際シタル友」が開催されている。

賀古鶴所 (賀古鶴所講述『耳之衛生』博文館 明治41年より)

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 賀古鶴所(かこ・つるど、1856年~1931年)は、浜松藩(現在の静岡県浜松市)藩医の長男として生まれ、東京大学医学部卒業後、陸軍軍医に任官。後に日本における耳鼻咽喉科の基礎を築いた。賀古と鴎外は東京大学医学部の学生時代に出会い、生涯親友であり続けた。

 その長い交際期間の中で、鴎外は自らの悩みや困難を賀古に打ち明け、賀古から助言を受けることもあった。鴎外にとって賀古は、「一切秘密無ク交際シタル友」(森鴎外「遺言」)であり、全幅の信頼を寄せることができる存在だった。

 同館には、大学を卒業した1881(明治14)年から鴎外が亡くなる1922(大正11)年まで、2人が交わした書簡が250通以上残されている。その内容は、仕事、家内、政治情勢、詩歌のやり取りからたあいのない話まで多岐にわたり、2人の固い絆を見ることができる。

 同展は、2人の間で頻繁に交わされた書簡などを中心に展示し、長きにわたり鴎外を支え、励まし続けた賀古と鴎外の深い友情が、鴎外自身に何をもたらしたのかを探る。

 12月21日と来年1月11日・25日の14時からは学芸員によるギャラリートークを開く。1月22日には、早稲田大学教授の宗像和重氏による「賀古鶴所と鴎外~兄たり弟たり~」と題した講演会を行う。講演は参加無料。定員は50人(事前申込制)。申し込みは往復はがきかメールで受け付ける。締め切りは1月6日。

 開館時間は10時~18時(最終入館は17時30分)。12月29日~1月3日、24日は休館。観覧料は300円(中学生以下無料)。1月29日まで。

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