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本駒込の町会御輿、約50年ぶりに修繕へ 修祓式行う

修繕する大神輿を見送る様子(画像提供:宮元睦会)

修繕する大神輿を見送る様子(画像提供:宮元睦会)

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 駒込天祖神社(文京区本駒込3)の膝元・神明上町会の宮元睦会の大神輿(みこし)が約50年ぶりに修繕に出されることになり、6月17日、修祓(しゅうばつ)式が行われた。

神明上町会の宮元睦会の皆さん(画像提供:同会)

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 今回修繕する神輿は、大正時代に造られた本所・大倉竹次郎製作の台座が三尺ある飾り神輿で、同町会が保有する3基のうち最大のもの。同会が中心となり、「宮元まつり」などを定期的に開いて資金を調達し、神輿の維持に努めてきたという。仕上がりは来年1月を予定。

 同会世話人の船戸保志さんは「昨今、多くの地域コミュニティーが衰退する中、江戸時代から続く祭礼が地域コミュニティーの活性化の一助になっているのは素晴らしい」と話す。

 同神社は1189(文治5)年、源頼朝が奥州藤原泰衡征伐の折に霊夢のお告げがあり神明を祭ったと伝えられている。その後宮守もなかったが、慶安年中(1648~1652年)に堀丹後守年直が再興、江戸時代には駒込神明宮と呼ばれた。1945(昭和20)年の空襲で焼失したが、氏子各町の熱意により1954(昭和29)年に再建され、現在に至る。

 同神社保有の本社神輿(大神輿)も同時期に大倉竹次郎により製作されたもので、2000年に13町会から成る氏子会により修復され、44年ぶりの渡御を果たした。以来、同地区では4年に一度「神幸祭」が行われている。次回は2018年秋の予定。

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