文京区目白台の豊川浴泉(文京区目白台1)で11月11日、子ども向けワークショップ「子ども写真教室~キミノセカイ~」が開催された。
区内6つの浴場で9月30日から開かれているアート展「文京の湯『銭湯ミュージアム 6人の作家展』」の一環で、同浴場の「銭湯でポートレート」に出展中の写真家・橘田龍馬さんが講師を務めた。文京浴場組合の主催。
当日は、保育園児から小学生まで約20人の子どもが参加。保護者が見守る中、子どもたちが浴場内を自由に撮影して機材の扱いに慣れた後、橘田さんからポートレートの撮り方についてのレクチャーがあった。
派手な衣装に着替えた橘田さんは、「笑顔を撮りたければ自分から笑いかける」「相手の良いところを見つけて褒める」などのコツを、ユーモアを交えながら伝授。子どもたちは浴場内で保護者をモデルにポートレート撮影に臨んだ。動く人の撮り方を学ぶ場面では、「これができればプロカメラマン」という橘田さんの呼び掛けで、子どもたちが一斉に真剣なまなざしを向けた。
月に1回程度、同浴場を利用しているという保育園児の保護者は、「家のお風呂より大きくて気持ちがいいと子どもにも好評。シニアの方が多く利用しているので、普段関わる機会のない世代の人と交流できるのも銭湯の魅力」と話す。
児童の保護者は「銭湯を利用したことはあまりなかったので、子どもにとってはこの風景自体が珍しかったと思う。銭湯でカメラを使える状況もめったにない貴重な機会だったのでは」とほほ笑んだ。
営業時間は16時~23時30分。月曜・金曜定休。「銭湯でポートレート」の展示は12月3日まで。