文京シビックホール 大ホール(文京区春日1)で12月20日~24日、太鼓芸能集団「鼓童」の公演「打男 DADAN 2017」が開催される。
巡回公演の途中で文京シビックホールに立ち寄った鼓童メンバーの3人
佐渡を拠点に太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能の現代への再創造を試みる同団体。同ホールでの公演は2009年から続けているほか、2015年には鼓童文化財団の島崎信理事長の母校・区立誠之小学校(西片2)で交流学校公演を、今夏には同ホールで親子向け和太鼓体験ワークショップを行うなど同区との縁は深い。
メンバーの小松崎正吾さんは「文京シビックセンターや東京ドームのある風景を見ると、ものすごく帰ってきた感じがする」と話す。「シビックセンターでの公演はいつも12月。自分たちの一年間の成果を見せる場ともなるので思い入れはひとしお。思い残すことなく打ち切る」とも。
佐渡では、廃校を活用した合宿所での訓練生活を送りながら茶道や狂言などの日本の伝統文化に触れて和の精神を学び、太鼓に向き合う。
同メンバーの大塚勇渡さんは「自分との課題に向き合いながら全力を尽くす毎日の集大成がこの12月公演。一年の締めくくりに向けて自分たちの技術と太鼓に向かう気持ちをもっともっと鍛えていきたい」と話す。
同メンバーの坂本雅幸さんは「『DADAN』は文字通り『打つ男』で、ひたすら打つことに特化したプログラム。さまざまなバチの音色やメロディーを楽しんでほしい。過去最高の勢いと音量でいきたい」と意気込む。
同公演は、坂東玉三郎さんの演出で2009年の国内初演以来「進化を続ける」舞台の最新版。2014年の夏にヨーロッパツアーを遂げ、2015年に香港公演、2016年にブラジルツアー、今夏のアメリカツアーを経て日本再上陸となる。