文京・本駒込の本駒込南児童館前広場で3月3日、「防災プレーパークキチカタキチ」が開かれた。吉片(きちかた)町会主催。
遊びを通じて防災について考えるきっかけを作る同イベント。4回目となる今回は「防災米を食べてみよう!」をテーマに、お湯を入れるだけで炊き込みご飯ができる防災食を実際に屋外で作って食べることを体験した。
運営を担ったのは、同区を子育てしやすいまちにする活動に取り組む任意団体「ぶんきょう子育てネット」。同団体メンバーが町会に加入した際、イベントを開催する人手とアイデアが不足しているという同町会の声を聞き、同団体が所有する屋台を使った公園での交流イベントを提案したのがきっかけという。
昨年3月11日開催の第1回は、まずは顔の見える関係づくりとして「まちの方と遊ぼう」と題した伝承遊び体験を同園で行った。その後、同園に防災ベンチが設置されていることを生かし、消火器訓練を交えた「防災ベンチに火を入れよう」や、「段ボールハウスを作ろう」など、防災を意識したイベントへと発展。今回は同町会から消費期限の迫った防災食が提供されたことから、災害時の訓練にもつながる調理体験を取り入れた。
同団体代表の高浜さんは「これまでの開催を通じて、イベント以外でも近隣の小学生から話しかけられたり、まちの人とやり取りをしたりする機会が増えた。開催は不定期だが、今後も継続の予定。より一層住居者同士のつながりを深める活動を続けていきたい」と話す。 「万一の災害時など、いざという時に助け合える関係を作れれば」とも。