文京・本郷のカフェ「FARO COFFEE & CATERING(ファロ・コーヒー アンド ケータリング)」(文京区本郷2)が3月19日、3周年を迎えた。
関東大震災後の復興建築として同エリアの見どころの一つにもなっている「エチソウビル」の2階にある同店。このビルには、建築設計事務所「ファロ・デザイン」やデザイン事務所など、多くのクリエーターが入居している。店主の大谷知帆さんも元デザイナーで、店内はレトロな建物の特徴を生かしたクリエーティブな工夫がそこここに見られる。
店内には、ギャラリー・イベントスペースや洋書を自由に閲覧できるライブラリースペース「Gestalten Kiosk(ゲシュタルテン キオスク)」を併設。「オブスキュラ・コーヒー」の豆を使ったスペシャリティコーヒーや日替わりメニューを提供するほか、夜はバーの雰囲気でアルコールも用意する。エリア限定ながらランチのケータリングも行っている。
開業時に、「人と人、人と物が出会う、何かが生まれる場所にしたい」と話していた大谷さん。金曜夜に「フライデーナイト・マーケット」と題して、同店に関わるクリエーターのお宝を出品するマーケットや、クラフト系のワークショップなどを継続的に開いている。「学生や通勤層が多いこのエリアは、週末は比較的ひっそりしているので、仕事帰りに寄り道してもらえるよう金曜の夜にイベントを開いている。クリエーター同士の交流や作品発表、クリエーターと地域の人が関わる機会になれば」と大谷さん。
17日には、3周年を記念して「エチソウビル・ガレージセール」を開催。同店に縁のあるクリエーターによる「お宝」や画材、タイルや木材などの端材、洋書など、同店ならではの「掘り出し物」が並び、多くの来店者でにぎわった。不定期のイベントもあり、3月は23日に「詩の朗読会」、25日に「落語会」などを予定している。
営業時間は11時~22時。