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文京区内で「小石川マルシェ」 コンセプトは「ちょっといい普段」

小石川マルシェの開催者と出店者

小石川マルシェの開催者と出店者

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 文京・小石川の源覚寺(文京区小石川 2)と小石川すずらん通りで5月10日、「小石川マルシェ」が開催される。

賑わいを見せるマルシェ会場

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 「ちょっといい普段」をコンセプトに、2011年から春と秋に年2回のペースで開催している同マルシェ。会場では、旬の野菜や各店こだわりの品のほか、同マルシェ限定の商品や出店者同士でのコラボ商品、オリジナルパッケージの商品など「普段よりもちょっといいもの」を販売する。

 マルシェ立ち上げのきっかけは、2009年に地元有志で発足した「小石川活性化研究会」。地元の若手5人を中心に「愛するこの街を元気にするため」にと、街の現状分析やキャッチフレーズなどを1年半かけて議論。メンバーの杉田幸一郎さんは「単発的なイベントではなく、街が永続的に一つの方向性を保って発展していけるものが欲しかった。街のキャッチフレーズを付けることで、常にそれに基づいた施策を展開することができる」と話す。

 結果、小石川の街のキャッチフレーズを「ちょっといい普段」「文京の玄関」の2つに設定。小石川の「ちょっといい普段」を実現するために同マルシェを企画したという。

 杉田さんは「マルシェをやって一番大きかったのは人のつながりが広がったこと。今一緒にマルシェを運営しているメンバーも初めは顔見知り程度。マルシェをきっかけに仲良くなり、街の未来をともにつくっていく仲間ができた」と話す。

 マルシェをきっかけに生まれた新商品やコラボ商品も多い。御菓子司千代田(小石川2)の「おたよさんの大福」や鳥熊(小石川1)「鳥のジェノベーゼ」などはマルシェから生まれた新商品。ほかにも、産直野菜と木炭を取り扱う齋藤商店(小石川3)は、地元のバー「Blue Bar」(小石川3)とコラボし野菜カクテルを販売。テーブルウエアを扱う会津屋(小石川1)は、ソムリエとコラボして自店のワイングラスを試用しながらワインを提供するなど、回を重ねるごとに出店者間でのコラボの輪も広がっている。

 現在では、出店者の半数以上が区内の店が占めるなど地元密着型の同マルシェ。今回は過去最高となる41店が出店予定で、うち区内の店は27店に上る。杉田さんは「小石川を知るきっかけとして多くのお客さまに来ていただければうれしい。マルシェをきっかけに(年々増えつつある)周辺の新住民の方にも地元に向いてもらえれば」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~16時。荒天中止。開催判断は前日正午にホームページで発表する。

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