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文京で伝統工芸と福祉施設が初コラボ商品の扇子販売 原画展も

「道のギャラリー」での原画と扇子の展示

「道のギャラリー」での原画と扇子の展示

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 文京・江戸川橋の伝統木版画工房「高橋工房」(文京区水道2、TEL 03-3814-2801)は7月21日、アール・ブリュット作品を採用した新作扇子3点の販売を開始した。

高橋工房とリアン文京のコラボによる扇子

 扇子の図柄は「宴」「ふくろう」「ひげのおじさん」の3点。障がい者支援施設「リアン文京」(小日向2)提供のイラストと書の作品を原画とし、高橋工房がアレンジを加えて伝統工芸の手法で木版画に仕上げ、扇子に仕立てた。

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 きっかけは同工房6代目代表の高橋由貴子さんが昨年12月、文京シビックセンターの「アートウォールシビック」に出展したリアン文京の作品に目を留めたことから。今年4月に同工房が「道のギャラリー」をオープンすると月替わりでリアン文京の作品展示を始め、作品を取り扱う中で商品化の話が生まれた。

 安政年間(1854~1860)創業の高橋工房は、伝統的な浮世絵作品などにとどまらず、ウルトラマンとのコラボやさまざまな現代アート作品をもとにした木版画作品を手掛けてきたが、アール・ブリュット作品を図柄に採用したのは今回が初めて。

 高橋さんは「江戸時代から続く伝統木版画は、絵師・彫(ほり)師・摺(すり)師の三者が版元の企画の下で制作に当たる。今回発表の扇子の図柄はリアン文京から提供された原画に多少のアレンジを加えて生まれたもの。まさにリアン文京が絵師としてこのプロジェクトに参加したと言える」と話す。「制作には、江戸木版画を継承する若手の彫師、摺師が当たった」とも。

 リアン文京・施設長の山内哲也さんは「原画となった作品は、リアン文京を利用する障がいのある方々の日常活動から生まれたもの。伝統工芸とアール・ブリュット作品のコラボが実現し、素晴らしい製品ができた」と話す。「利用者さんの描いた作品を多くの方の目に触れていただけれる機会になれば」とも。

 高橋さんは「障がいのある方の中には、思いがけない図柄、色彩で自分を表現する方がいる。新しいアートの一つとして価値のあるアール・ブリュットとのコラボレーションは私の長年の夢だった」とほほ笑む。

 扇子はリアン文京または高橋工房で購入でき、各4,500円(税別、初版限定価格)。高橋工房オンラインショップでも近日中に取り扱いを開始する。

 営業時間は10時~17時(土曜・日曜は不定期)。「道のギャラリー」での原画展示は8月13日まで。

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